カテゴリー別12_もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ ギターを設計してみよう no..104.103.102.101.100もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    

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ギターを設計してみよう 一応最終回 ボディデザインと配線穴

穴をあける例えば・・・
ピックアップザグリからコントロールザグリまで配線穴を繋げたいとします。

その際、お互いの距離が離れすぎているとドリルのビットが十分に長くても穴があけられない事があります。
左の図では赤い丸で記した部分がドリルに干渉してザグリの角が損傷してしまいます。
ピックガードで隠れてしまうなら「無し」ではないかもしれませんが、お世辞にもスマートとは言えません。

損傷を避けるにはドリルの進入角度をもっと急にする(ドリルを起こす)必要がありますが、これ以上起こしてしまうとコントロールザグリに届きません。

穴をあける2それに対して反対から穴を空ける方法は。
ピックアップザグリがコントロールよりも浅い為、よりドリルを寝かせないと届きません。
画像の場合、これ以上角度を浅くするにはドリルの根元が邪魔ですので、画よりもずっと長いドリルを用意する必要があります。

極端な例を示していると思われるかもしれませんが、実際問題として簡単にNGになってしまうため、ザグリとザグリの距離(位置)を決める際は問題なく穴が開けられるかも無視できない重大な課題です。
穴をあける3
裏ザグリから反対面にあるザグリまで空ける際も同様です。
目視で配線の出口が確認できない状態で穴をあける事になるので難易度の点ではややUPするかもしれません。
目測を誤ればザグリではない部分に大穴をあけてしまいかねません。
余裕を持って空けられる距離にザグリを配置出来るようにあらかじめ設計しておくことが必要です。

レスポール穴レスポール等はボディの内部に斜めに横切るように配線を通すトンネルが設けてあります。
トンネルはコントロールザグリ→ブリッジピックアップ→ネックピックアップ→スイッチザグリを直線で結んでいます。
このトンネルはバック材とトップ材を貼りわせる前にあらかじめ掘ってあり、ドリルで空けなくてもきちんと確保できるように設計されています。


トップとバックを貼り合わせる場合は有効ですが、無垢材で作る場合はこのような事はできません。
レスポールでもトップ材に何も貼っていないモデルではできません。



レスポール穴2色々考えられるのですが…
セットネックであってもネックを接着する前ならネックポケットを利用して空ける方法もあります。

ネックポケットを利用せずにピクアップザグリ同士をドリルで繋ごうと思うとやはりリスクが生じますので、十分な角度を維持してドリルを入れるにはやはり、ネックポケットを使う事が有利でしょう。

特にこの部分は線がピックアップからコントロールに向かう配線とコントロールからスイッチに向かう配線、さらにスイッチから再びコントロールに向かう配線が通過しなければならない渋滞路線です。
配線穴も十分な太さが無いと配線がままなりませんのでその事も考慮にいれる必要があります。
(直径10mmの穴でも配線材によってはキツイかも…)

太いドリルを使う場合は角度の自由も制限されていきますので入念な計画が必要です。


ザグリと配線また、配線穴自体の位置にも出来れば気を配りたいです。
トップ面近くに空いているとどうしてもポットやその他のパーツに干渉しがちです。
絶縁被膜があるので接触してはいけない訳ではないのですが・・・
油断すると配線材が邪魔でパーツが収まらないという事になります。
出来る事ならバック面寄りに空いていた方がメリットが多いです。

特にピックアップザグリの配線穴の位置は死活問題です。
ザグリに余裕が無い事も多いので自然に配線が邪魔になります。
配線が邪魔なまま無理に押し込むと断線が起こったり、調整の際ピックアップの昇降がスムーズにいかなかったりして面倒です。

忘れてはいけないのは弦アースです。
基本的にはブリッジからアースを延ばすのが基本ですが、ストラト等では間接的にブリッジに導通しているトレモロスプリングのハンガーに繋がっています。

ブリッジと他のザグリの距離が遠いと、弦アースをとるのに苦労する可能性があります。
古いFenderベースのようにボディ表面にアースを通す事もありますが…

製作完了間際になって配線穴で作業不可能な事が判明するなんて事のないようにきちんと計画しておくことが必要です。
すべての穴が必要な太さ・位置で空けられる事を確認ながら設計する必要があります。
配線に限らずすべてのパーツをきちんと取り付けられる様に配慮すれば、とりあえずボディのデザインはあとは自由
尖ろうと丸まろうと好きに出来ます。
ボディデザイン7



14回にわたってつらつらと書いてきた「ギターを設計してみよう」のコーナーはひとまずこれで終わります。
何か思いついたらまた書き足すかもしれません。

特にギターを作ろうと思っている人じゃなくても
雑誌等ではあまり語られる事のない部分からの視点でギターの構造に対する理解が深まれば面白いかと思って書き始めてみましたが、もしも何らかの参考になれば幸いです。

また新しいネタが出ましたらまた唐突に始めようかと思います。
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ギタ設計13 ボディデザイン

ボディデザイン7エレクトリックギターのボディと言うのは数ある楽器の中でも最も制約の少ない楽器に分類できるのではないでしょうか?
かなりぶっ飛んだデザインのものでもスケールやフレットが正確に設計されていてピックアップがついていればあとはアンプとシールドがあれば音が出せます。
(形状によるサウンドの違いに関して、さまざまな意見もあろうかと思いますがとりあえずここでは割愛します。)

しかし、何の制約も無く自由に形作れるわけではありません。

まず、木材でつくるならそもそも必要な寸法の木材が用意できなければいけません。

特にセンター2ピース(板を横に2枚貼り合わせたもの)や1ピース材(貼り合わせなしの一枚板)で作ろうとする場合はあまり大きなサイズの確保は難しくなります。
(というか1ピースの場合はストラトキャスター程度の横幅を確保した材料も容易に確保はできません。)
3ピースやそれ以上の貼り合わせいたを使うつもりならとりあえず必要なだけ継ぎ足していけば一応確保できる事になるでしょうが・・・
ボディのデザインをひく前に常に木材の確保の事も考えておく必要があります。

ボディ材のサイズ ボディ材のサイズ
例えば同じサイズのボディ材を使ってもストラトキャスターは入りますがジャズマスターは入らないという事になります。面倒ですね。
材の厚さも同様に制限があります。


他に、ボディのデザインについて制限を作る要素として実は配線穴の問題があります。
続く・・・

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ギター設計 12 ヘッドの形と6連チューナー

クルーソンタイプ(GOTOH製だとしても)の6連ペグクルーソンタイプの6連チューナーを使う場合、ペグは1直線に並びます。
この場合ペグポストの間隔も細かく決まってしまいます。

(クラシックギターなどによく見かける複数のユニットが一枚のプレートに繋がっているタイプも当然同様ですね)

並べて使用することが前提のため6個あるユニットに対しビスは7個という仕様です。
このため、ヘッドにペグポストを通す穴をあける際、狭すぎれば上手くはまらず、広すぎればビスが上手く保持してくれないという事になります。
出来上がりはスマートで私は好きですが、取り付けのための加工は実はデリケートで世話が焼けます。
一見上手く納まったように見えても取り付け方によっては比較的不具合が出やすいのも特徴です。
とにかく、実物や仕様書を確認して寸法を正確に把握しておく必要があると思います。
(画像には23.6~24等と書きましたが、実際には使う予定の物仕様をよく確認してください。)

これを使いたい場合は、ヘッドの形がどうあれペグ穴の位置を先に決めてしまうのも良いかもしれません。

6連ペグ 多くはブリッジからナット溝を通過してそのままだいたい直線に延長した線上に弦を配置するデザインになっているのではないでしょうか。

この配置はナットでの無駄な摩擦やナットに対するテンションのロスが少なく、チューニングの安定性に置いても有利なのではないかと思います。

このようにしたい場合は弦の延長線を先に定めてそこに前記事で触れたテンションの関連も意識して6弦とナットの距離を決めます。
そうすると自動的に1弦のポストの位置も決定します。
自動的に2~5弦のペグポストの位置も決まります。
(というか、選べない)
つまり、ナットから「遠い」か「近い」かです。

地味な話ですが、弦はペグポストの外周に巻かれるので、ペグポストそのものの中心は弦のラインよりも6弦側にずれる事になるので注意。



6連のヘッド ペグの位置が決まれば、後はヘッドの外周をデザインします。
6弦側の直線部分は必ずしも直線である必要はありませんが…(ペグ穴は直線状に並んでいますが)
変に凝るとプレイヤーがペグを回してチューニングする際にイライラさせる事になるかもしれません。
ここはひとつ冷静に考えましょう。
(ペグの回しやすさは私が思うにかなり重要です。)

6弦側にペグが来る場合は1弦側は割と自由です。

ロゴなどを入れるつもりならばそれも合わせてデザインしたいところです。
テンションピンをつける予定の場合はその事も頭に入れておきます。
ヘッドの大きさはつまりヘッドの質量にも関わりますのでサウンドへの影響も考えられます。
また、木材の歩留まりもやはり無視できませんので材料とも相談しましょう。

小さい話ですが、あまりむちゃなヘッドにすると(特に先端を無暗に尖がらせたり長く伸ばしたり)ギグバッグやハードケースに上手く入らなくなるので注意。

6連のヘッド ナットからペグヘッドまでが直線じゃなくてもいいという場合はもっと自由に決められます。

さらに6連ペグでなければ、もっと自由度は高くなりますが・・・

やはり実際に搭載する事が可能かどうか良く寸法を確認する必要があります。
一にも二にも寸法の確認です。

また、ユニットがコンパクトだからと言ってペグホールの間隔を狭めたりするとあっという間にペグが回しにくいギターが出来上がります。





ヘッド4
例えば、左の絵のようなヘッドだと特に3弦あたりのペグが回し辛く、ストレスがたまる事必至です。
ですが、「絶対に回せない」のでなければ『個性』で押し通すのもアリなのか…

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ギターの設計 11 ヘッド形状とペグ

角度付きヘッド
ヘッドに角度がついている場合はどの弦も同じような角度でナットを通過します。
段付きヘッド
しかし、ヘッドが指板と平行になっている段付きヘッドの場合はペグポストの位置によって弦の角度がかなり変わってきます。
前の記事でも触れましたが、ペグポストが遠くなるほど角度が浅くなる事になります。

それを是正するための方法は…

1・テンションピンやテンションバーをとりつけ、弦を押さえつける事で角度を稼ぐ。
2・ペグポストをナットに近づける事で角度を稼ぐ。
3・指板面に対しペグポストをより低い位置に設定する事で角度を稼ぐ。

という感じでしょうか。

1のテンションバーやテンションピンは多くのギター・ベースに取り付けられていますのでみた事があり場合が多いかと思います。
長所は、取り付け方や調整によってはかなり細かく角度を調節する事が出来ます。
欠点はその部分で弦との摩擦が生じてしまうのでショーキングやトレモロアームを使った際にチューニングを乱す原因になる可能性がある事ですね。
単純に言えば弦との接点が小さい形状の物が有利という事になりますが、どのようなデザインでも錆びや汚れが残っている場合は当然不利益ですので要メンテナンスです。
弦との接触部分に滑りの良い素材を使ったものもあります。
しかし、無い場合と比べればどうしても摩擦は生じます。

2の方法は・・・
4:2
例えば1・2弦のテンションを強くしたい場合、ペグを左4:右2で配置するなどして1・2弦をナットに近づける事も有効です。


3の場合
通常のペグはペグポストの高さは一定です。
背面から取り付けますので指板面からのヘッド裏側までの高低差が増せばペグポストは指板面の高さよりも下がる事になります。
ヘッド段差を大きく
ヘッド全体のテンションコントロールには有効でしょう。
部分的に裏側からペグを落とし込むなどして高さを補正しているモデルもあります。
ただ、段差を大きくとるという事はそれだけ必要なネック材の厚みもふえるため、歩留まり(材料の効率)の問題は無視できません。

(ペグポストの高さを変えるならGOTOH製のH・A・P等、ペグポストの高さを自由に設定できるモデルや初めから高さが異なるポストを持ったペグ等もあります。)

通常とは左右逆向きの形状のリバースヘッドの場合、弦のテンションも逆向きになります。
見た目だけではなく、弦のタッチやサウンドにも変化が出るはずです。


また、ヘッドの厚みはペグポストの長さにある程度依存します。
ヘッドが厚ければそれだけポストが表に顔を出している量が減る事になります。
ほとんどのギター・ベースは14~17mmの間で設定されているのではないかと思います。
質量等の問題でヘッドを厚くしたい場合はポストの長さが調節できるメカを積んだペグを使うのも良いかもしれません。

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ギター設計してみよう 10 ヘッド

今現在、ギターやベースのヘッドには昔からある角度付き(横から見るとへの字)のヘッドを持った物とフェンダーのように段差がついていてヘッド面自体は指板面と並行である物が2大勢力といえるのではないでしょうか。

他にも段差と角度を両方備えた物やバイオリンやコンバスのようにのように立体的な構造になっている物もあれば、そもそもヘッドを持たないものもありますが・・・

とりあえず『段付き』と『角度付き』について・・・
段付きヘッドと角度付きヘッド
両者の違いは

機能面ではナットにかかる弦のテンションが変わってきます。
角度付きの方では段付きの方では弦はナットを通過した後、ヘッドにつけられた角度に沿って曲がりペグポストに向かいます。
ヘッドがねじれたりしていない限り、どの弦もほぼ同一の角度でナットに押し付けられる事になります。

一方、段付きの方はナットにペグポストの位置が近いほど角度がきつくなり、遠くのペグポストに巻きつけられる弦は浅い角度でナットに押し付けられる事になります。
Fenderのように6弦~1弦まで(ベースは4弦~1弦)が一列に斜めに配置されていると必然的に1弦側の角度が緩くなる事になります。
この事でテンションの不足が生じる場合、テンションピン等を追加して角度を補正してやる事になります。
ストラトキャスターでは1弦と2弦には標準的に装着されています。3弦4弦にもつけられる事があります。

他の違いとして
段付きの場合、ネックの木材繊維はヘッドからネックグリップまで連続させて木取りをする事が出来ます。
そのため強度を十分に確保できるのですが…(もちろん木取りが悪ければ常に十分確保できるわけではありません)

角度をつける場合、ネックグリップからヘッドまでを一本の木から切り出すとどうしても木目がネックとヘッドで連続しないために木材としての強度が確保しづらくなってしまいます。
ネックが折れたー!
木材というのはどうしても縦方向(繊維方向)での繋がりが強く、横方向での繋がりは脆弱な面があります。
マキ割りも繊維方向に割りますよね?(ナタでは横向きに切断するのは困難です)同様にギターも木材でできている以上その特性を無視できません。

角度付きのギターのヘッドは驚くほどあっさりと折れる事があります・・・
へッド付け根付近で折れる事が多いようです。
多くの場合、ヘッド側にはトラスロッドのナットを納めるキャビティーが空いているので余計に強度が低下しているのでしょう。

設計上の対策として、ネックとヘッドのつなぎ目あたりのボリュームをアップして強度を増す方法と、ヘッドをスカーフジョイントと言う手法で形成する方法があります。
スカーフジョイント
ヘッド部分をヘッドと同じ角度で斜めに接着することで強度的に脆弱な部分をカバーできます。

透過色の塗装をした場合、繋ぎ目がグリップに現れるので嫌われる場合もありますが…

この手法は強度と同時に木材を節約する意味でも有効です。
角度付きネックを切り出すにはヘッドを含めた厚みを持った木材が必要になりますが、スカーフジョイントの場合はネックグリップが確保できる程度の厚みがあれば良い事になります。(詳しくはまたそのうち・・・)

この手法は接着を伴いますので十分な接着精度が出せる事が大前提です。


ヘッドの話続く・・・

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愛知県一宮市の木曽川近くにあるギター工房。
ギター・ベースの製作・修理をしてます。
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