2011年04月.--日.29日 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    

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弦アースはどこへ行った

『弦アース』という物があります。
人体に集まった誘導ノイズ(ハムノイズ)をギター・ベースの回路のアースに落とし、ピックアップが拾うノイズを低減させる仕組みです。
構造は単純で、プレイヤーが常に触れるであろう弦を常時アースに繋がるように配線するだけです。

しかし、弦に直接配線を繋いでしまうと弦を交換するたびに配線を繋ぎ直さなければなりませんので通常はブリッジ、もしくはテイルピースを通じてアースと繋がるようになっています。

ストラトキャスターのシンクロナイズドトレモロやフロイドローズトレモロ等はブリッジユニット自体が動くため、直接ハンダ付けしてしまうと断線の恐れがあるために通常は裏面のスプリングハンガーを通じてアースを落とす仕組みになっています。
弦⇒ブリッジユニット⇒スプリング⇒スプリングハンガー⇒アース、という流れになります。

レスポール等のTOMブリッジもテイルピースやブリッジのアンカーの中にアース線を埋め込むことでアースを引いています。
弦⇒テイルピース⇒アースとなります。

ところで、製造時期とともに弦アースの取り方が変化する事があります。
例えば…
古いジャズベース
ジャズベースは当初ブリッジとボディの間に挟んだ薄い銅板をピックアップザグリの中に延ばし、アースをとっていました。
現代のジャズベース
しかし、その後はブリッジの裏から直接コントロール部に細い穴が空けられており、金属板は消えました。
配線材がブリッジの下に挟まれています。
コントロールザグリの中を除くと、ピックアップとは別に壁から1本線が出ていると思います。

「どこにも繋がっていない線がある。これは何だ?」と思う方が案外多いようですが、それが弦アースですので引っ張るのは止めてください。
ちぎれたりブリッジと挟まれている部分から抜けたりすると弦アースが取れなくなり弦に触れてもノイズが減少しなくなります。

初めの頃はジャズベースにはブリッジカバーをつけて弾く前提があったためボディ表面にアースが出ていても問題ないと考えられていたのかもしれませんが現在を見てもブリッジカバーをつけてプレイしている人の方が圧倒的に少ないので、やはり裸でボディ表面を這わせるのは良くないと考えたのかもしれません。

ジャズマスターも開発当時は現在と異なる方法で弦アースをとっていました。
初期のジャズマスター
ブリッジブッシュの穴に細い導線を一緒に埋め込み、その線をピックガードの裏側のアルミ部分に接触させることでアースをとっていました。

しかし、しばらくすると…
改良後のジャズマスター
ジャズベースよろしく、今度はテイルピースのザグリとコントロール部分を直接トンネル(ドリル穴)で結び、そこに線材を通しています。
テイルピースのプレートとボディ表面の間に線を挟むことでアースをとっています。
ブリッジブッシュのアースは無くなります。

ジャズマスターの場合はジャズベースよりものっぴきならない問題が起こっていたためにこの変更が施されたのではないかと思います。

続く・・・
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