2011年06月.--日.23日 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    

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弦が指板からハミ出す

正常
これは正常な状態だとして。
弦が指板からはみ出している
この画像は上と何が違うでしょうか…

下の画像は1弦が指板からハミ出しており、正常にプレイできません。

こういう状態で悩んでいる方は案外多いのではないでしょうか。

なぜ、こんな状態になったのか?
「ブリッジの位置がおかしいんだろうか?」
「ネックが反ったんだろうか?」
「ナットが摩耗したんだろうか?」
「指板が痩せた?摩耗した?」


この状態を補正するためにジャズマスターや・ジャガーのようなスパイラルブリッジであれば、
あるいはテレキャスターのように円柱形の溝無しサドルであれば、サドルっ上で弦を6弦側にずらす事である程度解消可能かもしれません。(今度は弦とポールピースの位置がずれるけど)

しかしストラトキャスターだったらどうするのか?
ムスタングだったらどうするのか?
そもそも基本的にギターのコンディションに問題が生じた時、ブリッジを最初にいじるのはお勧めできません。

この場合、疑うべきは「ネックのジョイントがずれていないか」です。正常な位置

ネックがずれている
ギターはナット溝とブリッジのサドルで弦の位置を決めています。
弦はその2点間を直線で結んでいます。
そのため、ネックのジョイントに問題があると簡単に弦は指板からはみだします。
具体的にはネックが少し1弦側に傾いて取り付けられている場合は1弦側の指板の余白が無くなり、
6弦側に傾いていれば6弦側の余裕がなくなる事になります。
弦が一応指板上にある場合でも、フレットの有効範囲上になければ押弦時につるっと落ちてしまいます。
これはプレイしていてかなりイラッときます。
フレットからの弦落ち
↑まあこれはフレットの処理方法にも問題があるのですが…


実はこの症状はボディとネックを木ネジで止めているボルトオンスタイルであれば多くのギターやベースに起こりうる症状です。
望ましくはありませんが、それだけで不良品だなどと嘆く必要もない事だと思います。

ジョイント部分にはボディとネックを繋ぐためのビス穴が空いていますが、ボディ側の穴はネジに対して多少余裕のある大きさで空いているのが普通です。
そのため、ネックが多少ずれる程度の余白があるという事です。
また、多くの場合ネックはネックポケットと呼ばれるザグリに納まるようになっていますが、
そのポケットもそこまでタイトなサイズではなく多少の余裕がある事が多いです。
仮に隙間のないタイトな作りのポケットであったとしてもほとんどの場合1弦側の壁は6弦側よりも短く、
壁の強度(厚さというか)も異なります。
1弦側にネックを真っ直ぐに保持するだけの力はあまり無いと考えた方がよさそうです。

という事は何らかの力が加わるとネックはその位置をずらされてしまう事が考えられます。

ネックずれの解消方法は単純で、基本的にネックを元の角度に直してやればOKです。

軽症の場合はそのままネックを傾き方向とは逆方向にクッと押してみます。
無理な力は必要ないはずです。子供程度の腕力でも十分ではないかと思います。
ガンガンと衝撃を加えたりするのはお勧めできません。
指板上の弦を見て、状態が改善あるいは変化しているかを確認します。
治っていれば、再びずれないようにネックセットビスを少し増し締めします。

そのままでは動かない場合は
チューニングを弦がある程度に緩め、ネックセットビスも少しだけ緩めます。
弦を緩めずに不用意にビスだけ緩めると弦がネックを好きなように引っ張ってしまいネックのジョイントを傷める事があるので注意。
その上でネックを傾きとは逆方向に押してみます。
その時に弦の位置が変化するかどうかをきちんと確認します。
適正な角度になったらネックセットビスを再び締め直し、再びチューニングを施してコンディションを再確認。
ネックずれアニメーション

*ご自身で行う場合にはくれぐれも周囲とギターの安全を確保して行いましょう。自信がなければリペアの人のところに持っていきましょう。
*ネックセットビスを親の仇であるかのように力いっぱい締める事は止めましょう。
ビスは意外にあっさり折れたりします。
折れたネジを摘出するのはなかなか面倒です。
また、ネック側のビス穴内部のネジ山が駄目になってしまうとこれまた面倒な修理が必要になります。


もちろんブリッジやピックアップ(ピックガード)がそもそもずれた位置に取り付けてある例が無いわけではありません。
ネックのズレではなさそうなら今度はそれらを疑う事になります。


そもそもシンクロナイズドをはじめフエンダー系のブリッジは弦間隔が広く、
そのくせ指板の余裕が少ない為に弦が指板から落ちやすいとも言えます。
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