『ギターを設計してみよう 一応最終回 ボディデザインと配線穴』 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    
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ギターを設計してみよう 一応最終回 ボディデザインと配線穴

穴をあける例えば・・・
ピックアップザグリからコントロールザグリまで配線穴を繋げたいとします。

その際、お互いの距離が離れすぎているとドリルのビットが十分に長くても穴があけられない事があります。
左の図では赤い丸で記した部分がドリルに干渉してザグリの角が損傷してしまいます。
ピックガードで隠れてしまうなら「無し」ではないかもしれませんが、お世辞にもスマートとは言えません。

損傷を避けるにはドリルの進入角度をもっと急にする(ドリルを起こす)必要がありますが、これ以上起こしてしまうとコントロールザグリに届きません。

穴をあける2それに対して反対から穴を空ける方法は。
ピックアップザグリがコントロールよりも浅い為、よりドリルを寝かせないと届きません。
画像の場合、これ以上角度を浅くするにはドリルの根元が邪魔ですので、画よりもずっと長いドリルを用意する必要があります。

極端な例を示していると思われるかもしれませんが、実際問題として簡単にNGになってしまうため、ザグリとザグリの距離(位置)を決める際は問題なく穴が開けられるかも無視できない重大な課題です。
穴をあける3
裏ザグリから反対面にあるザグリまで空ける際も同様です。
目視で配線の出口が確認できない状態で穴をあける事になるので難易度の点ではややUPするかもしれません。
目測を誤ればザグリではない部分に大穴をあけてしまいかねません。
余裕を持って空けられる距離にザグリを配置出来るようにあらかじめ設計しておくことが必要です。

レスポール穴レスポール等はボディの内部に斜めに横切るように配線を通すトンネルが設けてあります。
トンネルはコントロールザグリ→ブリッジピックアップ→ネックピックアップ→スイッチザグリを直線で結んでいます。
このトンネルはバック材とトップ材を貼りわせる前にあらかじめ掘ってあり、ドリルで空けなくてもきちんと確保できるように設計されています。


トップとバックを貼り合わせる場合は有効ですが、無垢材で作る場合はこのような事はできません。
レスポールでもトップ材に何も貼っていないモデルではできません。



レスポール穴2色々考えられるのですが…
セットネックであってもネックを接着する前ならネックポケットを利用して空ける方法もあります。

ネックポケットを利用せずにピクアップザグリ同士をドリルで繋ごうと思うとやはりリスクが生じますので、十分な角度を維持してドリルを入れるにはやはり、ネックポケットを使う事が有利でしょう。

特にこの部分は線がピックアップからコントロールに向かう配線とコントロールからスイッチに向かう配線、さらにスイッチから再びコントロールに向かう配線が通過しなければならない渋滞路線です。
配線穴も十分な太さが無いと配線がままなりませんのでその事も考慮にいれる必要があります。
(直径10mmの穴でも配線材によってはキツイかも…)

太いドリルを使う場合は角度の自由も制限されていきますので入念な計画が必要です。


ザグリと配線また、配線穴自体の位置にも出来れば気を配りたいです。
トップ面近くに空いているとどうしてもポットやその他のパーツに干渉しがちです。
絶縁被膜があるので接触してはいけない訳ではないのですが・・・
油断すると配線材が邪魔でパーツが収まらないという事になります。
出来る事ならバック面寄りに空いていた方がメリットが多いです。

特にピックアップザグリの配線穴の位置は死活問題です。
ザグリに余裕が無い事も多いので自然に配線が邪魔になります。
配線が邪魔なまま無理に押し込むと断線が起こったり、調整の際ピックアップの昇降がスムーズにいかなかったりして面倒です。

忘れてはいけないのは弦アースです。
基本的にはブリッジからアースを延ばすのが基本ですが、ストラト等では間接的にブリッジに導通しているトレモロスプリングのハンガーに繋がっています。

ブリッジと他のザグリの距離が遠いと、弦アースをとるのに苦労する可能性があります。
古いFenderベースのようにボディ表面にアースを通す事もありますが…

製作完了間際になって配線穴で作業不可能な事が判明するなんて事のないようにきちんと計画しておくことが必要です。
すべての穴が必要な太さ・位置で空けられる事を確認ながら設計する必要があります。
配線に限らずすべてのパーツをきちんと取り付けられる様に配慮すれば、とりあえずボディのデザインはあとは自由
尖ろうと丸まろうと好きに出来ます。
ボディデザイン7



14回にわたってつらつらと書いてきた「ギターを設計してみよう」のコーナーはひとまずこれで終わります。
何か思いついたらまた書き足すかもしれません。

特にギターを作ろうと思っている人じゃなくても
雑誌等ではあまり語られる事のない部分からの視点でギターの構造に対する理解が深まれば面白いかと思って書き始めてみましたが、もしも何らかの参考になれば幸いです。

また新しいネタが出ましたらまた唐突に始めようかと思います。
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