『ネックの反り2』 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    

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ネックの反り2

前回の続きです

波打ちネックです
波打ち
波打ちの例として上のイラストではハイフレットでは順反り、ローフレットでは逆反りを起こしている状態を描いています。
逆の状態もありますし、順・逆・順とさらに複雑な状態が生じる事もあります。
この場合は単純に弦の張力の影響で生じる事は無く、基本的に木材の収縮やクセによる動きである可能性と設計・加工での問題が考えられます。

木の収縮・クセとは『木材』が『金属』や『樹脂』とは異なり「均一な素材ではない」事に由来する問題です。

設計・加工での問題とは…
例えば、トラスロッドを仕込む際の設計や作業の不具合により、トラスロッドが意図した機能を果たさない場合に起こります。(ロッド溝のカーブ具合とか、埋め木が不完全であるとか…)

順反りのネックのトラスロッドを締め込んだらネックの3~9フレット付近ばかりに変化が出て12フレット周りの順反りがちっとも解消されていない場合などイラストのような状態になる事があります。
実際に全体にではなく、局所的にしかロッドが効かないという事はそんなに珍しい事ではありません。


仮にイラストのような状態だと、ローポジションではビビりが生じ、ハイポジションでは弦高が高いという事になります。


ハイポジションあるいはネックの根元で局所的に曲がってしまっ場合です。ハイ起き等と呼ばれたりします。
ハイ起き
順ぞリに似ていますが、全体に曲がっているわけではない事が重要です。
この場合トラスロッドだけで真っ直ぐにする事は出来ない場合がほとんどです。
アコースティックギター等ではネックその物が起き上がる『ネック起き』等と呼ばれる状態もあります。

仮にローポジションでは問題なくてもハイポジションでの弦高が高くなり、プレイアビリティに問題が出がちです。

↓はハイ起きの逆、ロー起きとでも言いましょうか・・・
ロー起き
イラストのように極端でなくてもやはり局所的な曲がりはトラスロッドの守備範囲外です。

反対にローフレット部分だけが逆反りしたりハイフレット部分で逆反り方向に折れるように曲がったり、本当に様々です。

当たり前かもしれませんが重要なのは、反りの「呼び名」ではなく、「実際にどのように反っているのか」です。

実際のネックの動きは細かく見ていくと複雑な事も多く、今回イラストにしたように平面的な曲がりだけでなく、『ねじれ』等も加わればさらに慎重な判断を必要とします。
ネックの反りは状態・程度ともに様々ですが、
実はトラスロッドで修正できるのは基本的に緩やかな『順反り』と『逆反り』だけで他の複合的な症状に対しては『妥協』と『外科的リペア』を組み合わせる必要があります。

単純にトラスロッドを締めたり緩めたりで解決できる範囲なら上出来と言えるのかもしれません。

続く。
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