『ギター自由研究:ピックアップを作る(作業編)』 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ギター自由研究:ピックアップを作る(作業編)

昨日の続きです。
材料が一通り揃ったところでいよいよピックアップを作っていきます。

まず、ボルトにエナメル線をぐるぐると巻き付けます。
団子状で構いませんのでとにかく巻き付けます。

注意点としては
巻きはじめの5センチ程をコイルの外側に逃がすように巻かないとコイルが巻き終わった後に『片方の端子が無い』という事態に陥ります。
残りがあまり短いと何かと作業しにくいので4~5センチくらい伸ばしておくようにしましょう。
ボルトにコイルを巻く
とりあえず巻き終わったらこんな感じでした。
あんまり奇麗じゃないですね…。まあでもこれでも良いです。
この画像のコイルで10mのエナメル線を全て巻ききっています。

ワイアーがつるつる滑って巻きにくい事もあるかもしれませんが…
そこはなんとか工夫しましょう。それ自由研究の醍醐味です。

*左の画像ではコイル上部に六角ナットが付いていますが、単にワイアーがほどけてくるのを押さえるために取り付けた物です。
構造上は必要ありません。

なお、普通のピックアップはコイルの形を保持するために『工』の形をしたボビンが形成されています。
今回の場合、ボルトはピックアップのポールピースであると考えてください。




エナメル皮膜を剥く
次はエナメル線の先端の皮膜を剥がす作業です。
カッターの刃の背中部分等でそぐようにこすれば簡単に剥がせます。
怪我だけは十分に注意してください。

長さは1センチも剥けば十分だと思います。ここには後でクリップを繋ぎます。
ワイヤーは丸いので当然くるくる回しながら全体を剥きます。
先端は巻きはじめと巻き終わりの2カ所あるはず(1本の線の両端ですから当たり前ですね)ですので、2カ所とも行います。

言わなくても解るかと思いますが、これは絶縁皮膜を取り除いてクリップとワイアーの間で電流が流れるようにするためです。
皮膜があると電流が通過できず、コイルが作った信号が伝わりません。


実際のギターに使われているピックアップのワイアーも表面は皮膜で覆われています。
そのおかげでコイル状にしてもショートせず、1本の渦巻き状の電流通路として形を保つ事によって初めてコイルとして機能します。
皮膜は大変薄いので、仮に何らかの理由(摩擦や高温とか)で部分的にしろ皮膜が失われた場合にはコイルが途中で短絡してしまう可能性があります。
短絡した場合は構造的に1本の渦巻きではなくなり、コイル本来の性能を発揮できません。
そうなると本来のコイルの巻き量とは異なる特性を持つようになるために、場合によっては出力の低下等の影響が出る可能性があります。

リード線を繋ぐ
ワイアーの先端を剥き終わったら先端それぞれにクリップを繋ぎます。
ハンダでつけてしまっても構いません。

そしてボルトのお尻の部分に任意の磁石を取り付けます。


…これで完成。


マジかよって感じですが…こんなもんです。

これでちゃんと音が出るはずです。



設置してみる
試しに自作のジャックホワイトギターに設置して音を出してみましょう。
(ジャックホワイトギターの作り方は例の動画を参照)

クリップの反対側をジャックの端子2つにそれぞれ繋ぎます。
この時クリップの先端同士が接触しないように注意してください。
接触しているとまたもや短絡となり、音が出ません。

ジャックに繋いだらジャックに今度はシールドケーブルを差し込んで、反対側をアンプに繋ぎます。

ピックアップの磁石の付いていない方の先端を弦に近づけて程よい距離を保つよう安置します。
どうやって安置するのかって?

それは自分で工夫してみてください。せっかくの自由研究ですから。

セッティングが出来たらアンプのスイッチを入れ、弦をピンピンと弾きながらボリュームを上げていってください。
ある程度上げればちゃんと音が出るはずです。

ただし、このピックアッップは一般的な物と比べ、非常に出力が低いので、ボリュームは結構上げる必要があると思います。
必要に応じてアンプのドライブチャンネルを使う等してゲインを稼いでください。
コンパクトエフェクター等の力を借るのも有効です。

ここで注意
アンプのスイッチを入れた際の『ボッ』という音やジャック等の接触不良によって生じるガリ等はピックアップの出力とは関係ないため、いつ通りの音量で出てしまいます。
という事はいつもよりボリュームを上げた状態で演奏するという事は、いつもより大きなのノイズが生じるという事です。
大きな音にびっくりしたり近所迷惑にならないように気をつける必要があります。

さもないとお母さんに怒られます。

なお、低出力である事からハムノイズは低めになる傾向です。


その点に注意したらあとは適当なスライドバーで演奏を楽しめるはずです。


ピックアップの位置や弦との距離で音がどのように変わるのかを確かめましょう。
一番奇麗で大きな音が出る置き方を探して研究するのも良いと思います。
磁石をいろいろ変えたり、磁石を重ねてくっつけたりして音が変わるか試すのも良し。

コイルのエナメル線を繋いで2倍3倍と増やしてみたりも面白いと思います。

また、このままではコイルを設置しにくいと思ったら、より設置しやすい形状のコイルを工夫してみるのも有意義です。
ギターの形と合わせて思ったように自由に設計すれば世界に一つだけの楽器ができます。
その中で『何をどうするとどう変わる』という事を調べていけば立派に自由研究のレポートくらい書けるんじゃないかと思います。


ものぐさな人は
コイルを巻くのも面倒だ…
と言うものぐさな人は左の画像のようにリング状に束ねられたエナメル線をそのまま固定して中央に磁石を設置すればこれでも一応音が出ます…
(せっかくなんだから巻くぐらいやっても良いんじゃないかと思いますが)

この場合は中央の磁石が直接ポールピースになっています。

大人の人は経済力を生かしてワイアーをもっと沢山買ってもっと高出力を目指したり、
子供との工作力の違いを見せつけたりして遊ぶのはどうでしょう。
知識を生かしてハムバッカーを作ったり、複数のピックアップを組み合わせて直列・並列のミックスポジションを試すのも面白いです。

補足:ネオジウム磁石を使う人へ
強力な磁石であるネオジウム(ネオジム)磁石はフェライト等と比べて非常に強力です。驚きの強さです。
100円玉程度の大きさの物でも引き合う力が非常に強いので、扱いに注意しないと半端じゃない勢いで張り付き、指を挟んだりすると爪が割れるくらいです。
冗談でなく怪我をする恐れもありますので扱い管理には十分に注意してください。
また、非常に脆く衝撃に弱いため、くっついた際の衝撃で磁石自体が割れたりする事もあります。

また、携帯電話等の精密機器に強い磁力を近づけると故障の原因にもなるようですので、重ねて注意喚起させていただきます。



明日は自由研究のヒントとまとめ
スポンサーサイト

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめ【ギター自由研究:ピッ】

昨日の続きです。材料が一通り揃ったところでいよいよピックアップを作っていきます。まず、ボルトにエナ

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
カテゴリ
プロフィール

ozimas

Author:ozimas
愛知県一宮市の木曽川近くにあるギター工房。
ギター・ベースの製作・修理をしてます。
このブログはギター・ベースに関した役に立つ話題や役に立たない話題を中心に思いつくままに書いていこうと思います。(不定期)

ご意見、ご質問、お問い合わせ等は

ozimasguitar@gmail.com

まで。



≪お断り≫
当ブログ掲載の記事・画像・各種ファイルの無断転載はご遠慮願います。
必要な場合、当方までご一報願います。
公序良俗に反しない限り前向きに対応させていただきます。




↑OZIMAS GUITAR ATELIERの ホームページはこちらから!

過去の記事一覧

全ての記事を表示する

FC2カウンター
楽天市場 広告
この欄は広告です
【送料無料】ベース用ABS製ハードケース BA-150

【送料無料】ベース用ABS製ハードケース BA-150
価格:10,240円(税込、送料込)

最新コメント
スポンサードリンク
AMAZON ギター・ベース関連書籍
AMAZON ギター・ベース 洋書
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。