『ポット(ポテンショメーター)』 もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    
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ポット(ポテンショメーター)

唐突ですがポットの構図と機能についてあらためて簡単に触れておきたいと思います。

エレクトリックギターやベースに必ずと言っていいほど用いられるポット(Pot)とは本来は
『ポテンショメータ』(potentiometer)の略です。

稀に「ポッ」と呼ぶ方もみえますが、「ポッ」と呼ぶのが正しそうです。
LINE6の製品にPODという物やApple製品のi-Podというのがありますが、関係ありません。

可変抵抗器の一種で、ポテンショメーターの本来の意味は『分圧器』という事になるようです。

ギターに使われるポットは基本的にロータリ式単回転型のものが使われます。
その他の仲間にはリニア式の物もあり、こちらは軸を回すのではなく直線的にスライドさせて操作します。
リニア式の物はミキサーのフェーダーや室内灯の調光器などに使われています。

構造は単純で、
3つの端子のうち両脇の2つ(1と3)は炭素被膜等で作られた抵抗で結ばれています。
この2点間の抵抗値がすなわちポットの持つ抵抗値です。

真ん中の2番の端子はケースの中で可動端子と繋がっており端子先端は抵抗の上に接したままスライドして回るようになっています。

この時1-2間または3-2の抵抗値は連続的に変化するようになっており、この事を利用して電流の流れる量や電圧を変化させる事が出来ます。
これを利用したのがボリュームの回路です。
ポットボリュームポットの動作イメージ

誤解を恐れずにイラストにしてしまうと、右側の図のように機能していると考えられます。
図は、左の写真とは逆にポットを裏側からのぞいていると考えてください。
また、端子の形などは各メーカーでさまざまに工夫されているようです。実際の端子はイラストのようにただの棒状ではありません。
また、本来ギターで流れる電流は交流電流なので、単純にInputから入っOutputから出ていくというイメージはちょっと違うかと思うのですが・・・

Inputから入った信号は、ノブを右に回しきった状態では抵抗を通過せずのOUTPUTに繋がっています
GND端子側にはポットの持つ全体の抵抗値(たとえば500kとか250kとか)を通じて繋がっていますので少なからず信号はGNDに流れていきますが、抵抗値としては最大値となりますのでこの状態が全開(出力10)です。
(この状態でも信号は抵抗を通じて僅かばかりGNDに流れています。)
逆にノブを左に回しきった状態ではOUTPUTとGNDは直接繋がっており信号はOutputに流れずアースにすべて流れてしまいます。
この状態がボリュームを絞り切った状態です。

まれに、ボリュームを絞り切っても僅かに音が出るギターがあるようですが、これはポットの作りの問題でボリュームを絞り切った時にGNDとOutput間の抵抗値が0にならず残ってしまうためにすべてをGNDに流す事ができないために起こる現象です。

ちなみに、ポットは中の回転端子部分には通常カバーがついていますが、密閉されているわけではないのでホコリなどにそれほど強いわけではありません。
ホコリなどが原因でガリなどが生じる事もあるので気になる方は定期的にエアーなど(カメラやパソコンを掃除する時に使うスプレー式とかの物)を吹き付けて清掃をするのも良いかと思います。
ガリが生じてしまった場合、端子部分の接触に不具合が出ている場合がほとんどなので問題の個所のクリーニングを徹底してやることで改善できる事も多いです。

接点洗浄剤等もお店では売っていますが、吹き付けるだけで解決する事はあまりないと思います。
基本的には、洗浄剤を使った場合でも丁寧な清拭が必須です。

似た物に接点復活剤と言う物がありますが…
これは基本的に『緊急の時のその場しのぎ』と考えるのが良さそうです。
持続的な効果はあまり期待できない上に、わずかなベトツキがありホコリをくっつけてしまい、結果的にガリを悪化させる事があるようです。
ライブ直前等、緊急の時以外は安易に使わない方が良いかもしれません。

現実にはよほどレアで高価なポットでない限りは新品のポットと交換してしてしまうのが最も確実な方法です。基本的には消耗品であると言えると思います。


もっと余談として、基本的には必要ないのですがポットのカバーを外したい方へ・・・
爪を起こすポットの中身
画像左側のように4か所の爪をそっと起こすように曲げると簡単にカバーは外れます。

元に戻す時は再び爪を曲げて押さえてやるだけなのですが、この爪は何度も曲げられると簡単に折れやがるのであまり無暗にこの作業をするのはお勧めしません。

カバーを外したままのポットは多くの場合回り止めが効かなくなり、グルグルとシャフトが回り10と0の位置で止まらないものになります。(10と0を横断する際に瞬間的に回路が切断されるのでアンプにやさしくないのでは・・・そういう効果を得たいのなら話は別ですが・・・)

カバーが無くても一応ボリュームとして機能できますが、ネガティブな要素は思いついてもポジティブな意味での効果はありませんのでこちらもお勧めできません。
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テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

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助かりました

3シングルからSSHに自力で配線。
1VOL、1TONE、1バランサー(HUMの一方の出力調整)にするのに、
ポットの働きがよくわからずに・・・・・
非常に明確に記載がされており、助かりました。

Re: 助かりました

初めまして。
当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

記事が何かの参考になったとすれば幸いです。
ポットは外から見ただけではどういう物なのか解りにくいのですが、実際にはかなり単純な仕組みですので一度イメージできれば扱いは難しくありません。
今後もちょっとずつでもお楽しみいただけるような記事を上げたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。
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愛知県一宮市の木曽川近くにあるギター工房。
ギター・ベースの製作・修理をしてます。
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