no..223.222.221.220.219もっと自由に大きな音で!OZIMAS Guitar Atelierのブログ    

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ギター自由研究:ピックアップを作る(作業編)

昨日の続きです。
材料が一通り揃ったところでいよいよピックアップを作っていきます。

まず、ボルトにエナメル線をぐるぐると巻き付けます。
団子状で構いませんのでとにかく巻き付けます。

注意点としては
巻きはじめの5センチ程をコイルの外側に逃がすように巻かないとコイルが巻き終わった後に『片方の端子が無い』という事態に陥ります。
残りがあまり短いと何かと作業しにくいので4~5センチくらい伸ばしておくようにしましょう。
ボルトにコイルを巻く
とりあえず巻き終わったらこんな感じでした。
あんまり奇麗じゃないですね…。まあでもこれでも良いです。
この画像のコイルで10mのエナメル線を全て巻ききっています。

ワイアーがつるつる滑って巻きにくい事もあるかもしれませんが…
そこはなんとか工夫しましょう。それ自由研究の醍醐味です。

*左の画像ではコイル上部に六角ナットが付いていますが、単にワイアーがほどけてくるのを押さえるために取り付けた物です。
構造上は必要ありません。

なお、普通のピックアップはコイルの形を保持するために『工』の形をしたボビンが形成されています。
今回の場合、ボルトはピックアップのポールピースであると考えてください。




エナメル皮膜を剥く
次はエナメル線の先端の皮膜を剥がす作業です。
カッターの刃の背中部分等でそぐようにこすれば簡単に剥がせます。
怪我だけは十分に注意してください。

長さは1センチも剥けば十分だと思います。ここには後でクリップを繋ぎます。
ワイヤーは丸いので当然くるくる回しながら全体を剥きます。
先端は巻きはじめと巻き終わりの2カ所あるはず(1本の線の両端ですから当たり前ですね)ですので、2カ所とも行います。

言わなくても解るかと思いますが、これは絶縁皮膜を取り除いてクリップとワイアーの間で電流が流れるようにするためです。
皮膜があると電流が通過できず、コイルが作った信号が伝わりません。


実際のギターに使われているピックアップのワイアーも表面は皮膜で覆われています。
そのおかげでコイル状にしてもショートせず、1本の渦巻き状の電流通路として形を保つ事によって初めてコイルとして機能します。
皮膜は大変薄いので、仮に何らかの理由(摩擦や高温とか)で部分的にしろ皮膜が失われた場合にはコイルが途中で短絡してしまう可能性があります。
短絡した場合は構造的に1本の渦巻きではなくなり、コイル本来の性能を発揮できません。
そうなると本来のコイルの巻き量とは異なる特性を持つようになるために、場合によっては出力の低下等の影響が出る可能性があります。

リード線を繋ぐ
ワイアーの先端を剥き終わったら先端それぞれにクリップを繋ぎます。
ハンダでつけてしまっても構いません。

そしてボルトのお尻の部分に任意の磁石を取り付けます。


…これで完成。


マジかよって感じですが…こんなもんです。

これでちゃんと音が出るはずです。



設置してみる
試しに自作のジャックホワイトギターに設置して音を出してみましょう。
(ジャックホワイトギターの作り方は例の動画を参照)

クリップの反対側をジャックの端子2つにそれぞれ繋ぎます。
この時クリップの先端同士が接触しないように注意してください。
接触しているとまたもや短絡となり、音が出ません。

ジャックに繋いだらジャックに今度はシールドケーブルを差し込んで、反対側をアンプに繋ぎます。

ピックアップの磁石の付いていない方の先端を弦に近づけて程よい距離を保つよう安置します。
どうやって安置するのかって?

それは自分で工夫してみてください。せっかくの自由研究ですから。

セッティングが出来たらアンプのスイッチを入れ、弦をピンピンと弾きながらボリュームを上げていってください。
ある程度上げればちゃんと音が出るはずです。

ただし、このピックアッップは一般的な物と比べ、非常に出力が低いので、ボリュームは結構上げる必要があると思います。
必要に応じてアンプのドライブチャンネルを使う等してゲインを稼いでください。
コンパクトエフェクター等の力を借るのも有効です。

ここで注意
アンプのスイッチを入れた際の『ボッ』という音やジャック等の接触不良によって生じるガリ等はピックアップの出力とは関係ないため、いつ通りの音量で出てしまいます。
という事はいつもよりボリュームを上げた状態で演奏するという事は、いつもより大きなのノイズが生じるという事です。
大きな音にびっくりしたり近所迷惑にならないように気をつける必要があります。

さもないとお母さんに怒られます。

なお、低出力である事からハムノイズは低めになる傾向です。


その点に注意したらあとは適当なスライドバーで演奏を楽しめるはずです。


ピックアップの位置や弦との距離で音がどのように変わるのかを確かめましょう。
一番奇麗で大きな音が出る置き方を探して研究するのも良いと思います。
磁石をいろいろ変えたり、磁石を重ねてくっつけたりして音が変わるか試すのも良し。

コイルのエナメル線を繋いで2倍3倍と増やしてみたりも面白いと思います。

また、このままではコイルを設置しにくいと思ったら、より設置しやすい形状のコイルを工夫してみるのも有意義です。
ギターの形と合わせて思ったように自由に設計すれば世界に一つだけの楽器ができます。
その中で『何をどうするとどう変わる』という事を調べていけば立派に自由研究のレポートくらい書けるんじゃないかと思います。


ものぐさな人は
コイルを巻くのも面倒だ…
と言うものぐさな人は左の画像のようにリング状に束ねられたエナメル線をそのまま固定して中央に磁石を設置すればこれでも一応音が出ます…
(せっかくなんだから巻くぐらいやっても良いんじゃないかと思いますが)

この場合は中央の磁石が直接ポールピースになっています。

大人の人は経済力を生かしてワイアーをもっと沢山買ってもっと高出力を目指したり、
子供との工作力の違いを見せつけたりして遊ぶのはどうでしょう。
知識を生かしてハムバッカーを作ったり、複数のピックアップを組み合わせて直列・並列のミックスポジションを試すのも面白いです。

補足:ネオジウム磁石を使う人へ
強力な磁石であるネオジウム(ネオジム)磁石はフェライト等と比べて非常に強力です。驚きの強さです。
100円玉程度の大きさの物でも引き合う力が非常に強いので、扱いに注意しないと半端じゃない勢いで張り付き、指を挟んだりすると爪が割れるくらいです。
冗談でなく怪我をする恐れもありますので扱い管理には十分に注意してください。
また、非常に脆く衝撃に弱いため、くっついた際の衝撃で磁石自体が割れたりする事もあります。

また、携帯電話等の精密機器に強い磁力を近づけると故障の原因にもなるようですので、重ねて注意喚起させていただきます。



明日は自由研究のヒントとまとめ

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

夏休み『自由研究』

このブログを見ている人のほとんどは中学生以上の大人だと思います。
ほとんどに人はもう立派な大人じゃないかと思います
なので多くの方にとっては夏休みの自由研究なんてもはや縁の無い物かもしれません。
そもそもはたして現代の小学生にまだ自由研究という宿題があるのか…
『総合的な学習』とかいう私にとって謎の科目もあるらしいですしね。

しかし、今日は敢えて自由研究のネタを提案してみたいと思います。

話は遡る事昨年(2011)のフジロックフェスティバル。
ステージ転換の合間に流れていた映画のCMでジャックホワイトがトンカチ片手に作っていた『ジャックホワイトギター』
板き切れに1本の弦を張り、空き瓶を挟み込んで弦のテンションを確保。
ピックアップを釘で止め、ディストーションサウンドでクールにスライドプレイをし、
「ギターを買う必要は無い」
などとのたまったあの映像です。

以前ブログでも紹介しましたね。
(過去記事こっちも参照 2011/9/30『ギターを買う必要はない』
2011/10/1『ギターを作る人々、弾く人々』

あれに触発されて世界にはジャックホワイトギターを作った人がたくさんいたんじゃないかと思います。
ピックアップの位置や取り付け方によってどのように音が変わるのかいろいろ試すだけでも楽しい物です。

ヴィンテージギターや歴史的名器の研究も良いですが、こういった素朴な実験もギターという物を本質的に理解するにあたって大変有意義な勉強になると思います。


し か し。


いざ自分で作ってみようとすると、板切れや瓶等はどうにでもなるとして
『肝心のピックアップがない』
という人は多いのではないでしょうか。
実際余ったピックアップが家の中に転がっている人というのは少数派なんじゃないかと思います。

というわけで、今度はそのピックアップも作ろうという話です。

このブログでも度々ピックアップの構造や原理について話題にしましたが、じつはピックアップというのは非常にシンプルなデザインの物です。
電磁誘導作用を使って弦振動を交流電流と言う形の信号として出力し、その信号をアンプで増幅しスピーカーを鳴らすという仕組みです。
そのピックアップ本体は、磁石とコイルと芯になる柱があれば作る事が出来ます。
「芯になる柱」がそれ自体磁石である場合にはそこに直接コイルを巻けばOKということになります。

今回は、「小学校3~4年生でも出来る」という事を念頭に『簡潔』『安価』という条件で作ってみます。
(電磁誘導を何年生で習うのか判らんのですけど…まあ技術的な面でのレベルとして)

また、もちろん大人がやる事も推奨します


さて、実際に用意してみましょう。

必要な物

1 アンプ
2 シールドケーブル
3 エナメル線
4 ボルト等(磁石にくっつく素材の棒状の物)
5 磁石
6 クリップ付きリード線
7 ジャック(モノラル)

これだけですね、後は演奏用に自作のジャックホワイトギターを用意。

ではそれぞれのアイテムについていくらか説明を…

1 アンプ 
安価なアンプでOK。むしろ高価なチューブアンプは避けてください。
子供がいじっても大丈夫な感じのアンプがいいと思います。
別に改造する訳ではないので心配無用。
手頃な物が無ければ…ハードオフとかに行ってみれば適当な物がありそうですね。(いきなりいい加減な事ですみません)
ドライブチャンネルやリバーブチャンネルがあるとなお楽しめますが、無ければエフェクター等を使う事も有効でしょう。

2 シールドケーブル
普通のギターと同じようにケーブルで接続しますので、普通のケーブルを用意。
こちらも特に改造する訳ではないので心配無用です。

エナメル線とボルト3 エナメル線 と 4 ボルト

ピックアップの構成素材のミソ。
ホームセンターで買える物は限られますが、誰でも手に入る素材としてひとまず直径0,4mmのエナメル線を買ってみました。
私が買ったのは近所のホームセンターで10m一巻きで120円程度でした。

これは実際にはエナメル線でなくても電流を通す素材で表面に絶縁皮膜がある物であれば何でも良いです
表面に絶縁皮膜が無いとコイルを巻いても短絡(ショート)状態となってしまうため正常なコイルを形成できません。
つまり似たような細い線でも『スズメッキ線』ではNGと言う事です。
逆に皮膜があるならビニールコーティングされた針金のような物でもOKとなります。
ただし、実際にコイルを巻こうとした時に非常に巻きにくく、コイルも無駄に巨大になってしまうため、あまりお勧めできません。エナメル線が最も簡潔だと思います。

4のボルトですが、これは磁石にくっつく素材でしたら別にボルトである必要は無いです。何でも良いです。
これにワイアーを巻き付けてコイルを作るのであまり長過ぎず短すぎずのものが良いと思います。
安価に手に入りやすく、サイズも選びやすいので今回はユニクロメッキのボルトを用意しました。
磁石につかないステンレスボルトは駄目です。

磁石
5 磁石
何でも良いですが比較のために色んな種類があるとなお良いと思います。
冷蔵庫に張り付いているような丸い奴から100円均一にあるような物、ネオジウム磁石等の強力な物も良いです。
小さなネオジウム磁石はハードディスクとかにも使われていますので不要になったものから取り出すのも良いですね。
大きさはせいぜいコインサイズ程度の物が使いやすと思います。
しかし、あえて大きな磁石を用いるのも面白いかもしれません。

ミノムシクリップ



6 クリップ付きリード線

コイルの両端のワイアーとジャックを結ぶための連絡係です。
これがあるとハンダ付けしなくても簡単に結線できるので便利ですが、ハンダ付けする余裕があればコイルからの線とジャックとを直接繋いでしまうのも有効です。

余談ですが、私も普段ギターの配線をいじっている時に仮接続したりする時に使っています。
1組くらいあると便利。



モノラルジャック
7 ジャック
普通のモノラルの物。
BoX型でも何でも良いですがちゃんと使えるもの。
単純にシールドケーブルとコイルを繋ぐ役目です。
クリップの部分でも書きましたが、手間さえあればコイルから直接半田等で繋いでしまっても良いでしょう。

画像の物はかなり汚いですが今回は使い古しの物を磨いて再利用しているためです…
導通がちゃんとあれば良いのであまり気にしないでください。

3~7の各品は1000円持ってホームセンターに行けば買える程度だと思います。
わざわざ買わなくても、家にある物を使うのも一興だと思います。



明日に続く
明日は早速ピックアップを作っていきます(…といってもすぐ出来るんだけど…)




 

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

8月末までの営業スケジュール

もう7月。
気温もぐいぐい上がり、虫の声も日増しに大きくなっていよいよ夏の入り口を通り越した事を実感しております。

一方、ブログの更新が激しく滞っております…
久々に更新したかと思えばまた「お知らせ」の類い…
新しい記事を楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるようで申し訳ない限りです。

7月の休業日スケジュールは
7/8(日) 7/11(水)
7/20(金)7/22(日)
7/29(日)

8月の休業スケジュールは
8/4(土)
8/12(日)
8/18(土)
8/25(日)8/27(月)

今のところ以上のスケジュールでお休みとなる予定です。
諸事情により非常に不規則ですがよろしくお願いします。
一応休業と定めていますが、ご都合で日曜日にしかギターを持って来れないという方は予めご相談いただければ柔軟に対応させていただきますのでよろしくお願いいたします。
営業時間についても、一応11~18時とさせていただいておりますが、同様に柔軟性を持たせていただく事が可能です。





ところで…
私はこのブログをこのままただの「お知らせブログ」にしたくないと思ってますの今後もギターに関する新しい記事を上げさせていただきたいです。

今後もなにとぞのんびりとお付き合いいただきたいと思います。

作業再開と諸々のお知らせ

先にお知らせしておりました通り、本日6月5日より作業の再開、また、作業依頼の受付再開をいたします。
お待ちいただいておりましたお客様には大変お待たせいたしました。

なお、当面は営業時間を11~18時とさせていただこうと思います。
今月中は
8 (金)
10(日) 13(水)
17(日) 20(水)
24(日) 27(水)

以上の予定で休業とさせていただく予定です。ちょっと変則的ですがよろしくお願いいたします。
(今後はわかりやすい営業日カレンダーをブログかホームページに用意しようと思います。近いうちに…)

また、移転に合わせてお問い合わせ電話番号が変更になっております。
お手数ですがホームページのお問い合わせの項をご確認ください。(メールアドレスは変更無しです)

作業再開のお知らせ

先に告知させていただいておりました作業再開の時期に関して、
移転作業の遅れに伴い大きく遅れが出てしまっております。

しかし、やっと目途がつきましたのでご案内させていただきます。
作業受け付けの再開は6月5日(火曜日)とさせていただこうと思います。
(当初は5月だと言っていたのに…申し訳ありません…)
再開をお待ちいただいているお客様には大変ご迷惑をおかけしておりますが何卒今しばらくお待ち願います…

新工房ではこれまで以上に質の高い仕事が出来るように努めますのでよろしくお願いいたします。
最新記事
カテゴリ
プロフィール

ozimas

Author:ozimas
愛知県一宮市の木曽川近くにあるギター工房。
ギター・ベースの製作・修理をしてます。
このブログはギター・ベースに関した役に立つ話題や役に立たない話題を中心に思いつくままに書いていこうと思います。(不定期)

ご意見、ご質問、お問い合わせ等は

ozimasguitar@gmail.com

まで。



≪お断り≫
当ブログ掲載の記事・画像・各種ファイルの無断転載はご遠慮願います。
必要な場合、当方までご一報願います。
公序良俗に反しない限り前向きに対応させていただきます。




↑OZIMAS GUITAR ATELIERの ホームページはこちらから!

過去の記事一覧

全ての記事を表示する

FC2カウンター
楽天市場 広告
この欄は広告です
【送料無料】ベース用ABS製ハードケース BA-150

【送料無料】ベース用ABS製ハードケース BA-150
価格:10,240円(税込、送料込)

最新コメント
スポンサードリンク
AMAZON ギター・ベース関連書籍
AMAZON ギター・ベース 洋書
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。